ロードバイクはずっと外を走るため、かなりの日差しを浴びます。
ですが男性サイクリストの方は日焼け対策を何もしていない人はかなり多いのではないでしょうか。でも日焼け対策はしっかりしないと、将来シミや老け顔になって後悔することになりますよ。
この記事では日焼けによるデメリットと、オススメの対策方法をご紹介します。
Contents
日焼けのデメリット
シミやシワの原因になり、最悪シワシワの老け顔になる
女性サイクリストは日焼け対策をしっかり行っている人は多いですが、男性サイクリストは日差しが降り注ぐ真夏でも日焼け対策を全く行っていない方が多いです。
私の友人でも、日焼け止めすら塗らない男性サイクリストはかなり多いです。日焼けした肌は健康的だというイメージや、日焼け対策を行うのがめんどくさいというのが理由としてあるのだと思います。
そんな方はこちらの記事の男性の顔を御覧ください。
私もこの写真を見たときは衝撃を受けたとともに、日焼け対策をしないとこんな顔になってしまうという恐怖を覚えました。
数年前に写真の記事を見て記憶に残っている方もいるかも知れませんが、こちらの写真の方は69歳の男性。28年間トラック運転手として働いている間、顔の左半分だけ日差しを浴び続けた結果、こんなにも左右でシワに差が出てしまったそうです。
その原因は紫外線による「光老化」。
毎日何時間も紫外線を浴び続けたことでダメージが蓄積し、このようなシワやたるみになってしまったんですね。日を浴びた顔の左半分だけ重度の老け顔になっています。
紫外線を浴びても直ぐにそのシミやシワになるわけではないため、つい日焼け対策を怠ってしまいがち。でも、何年何十年と経ったあとでも若々しい顔を保っていられるか、シミとシワだらけの老け顔になってしまうかは今からの対策にかかっています。
疲労の原因になる
ロードバイクに乗る場合、日焼けで直ぐに影響が出るのは疲労です。疲労による集中力の低下で事故を起こしてしまったり、翌日以降の仕事に影響してしまうことにもなりかねません。
日比野先生(医療法人康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾統括院長、医学博士)によると、紫外線は日焼けやシミ、シワの原因だけでなく、疲労にも影響すると考えられています。「人は肌や目から紫外線を多く浴びることによって、有害物質から身を守る活性酸素が体内で増加。この活性酸素により、自律神経が乱れ、全身の疲労に繋がる」という仕組みです。
(SankeiBiz 「夏に疲れを感じる原因のひとつが「紫外線」 “紫外線疲労”には「衣服」での対策が近道のひとつ」より
こちらの記事のように、肌や目から紫外線を浴びると体内で活性酸素が増加し、その結果全身が疲労してしまうようです。
体感的にはロードバイクに限らず、日中ずっと外にいると何もしていないのに全身がダルく感じることがあります。これも日焼けによる疲労が原因ではないでしょうか。
紫外線は5月~8月にかけて強くなります。この期間は特にしっかりと紫外線対策を行うようにしましょう。
肌の痛みや火照りで眠れなくなる
日焼け対策を行わず日差しを浴び続けると、浴びた肌は夜になっても熱を持ちます。
私は肌が弱いせいか、日焼け止めを塗らないと肌が真っ赤になり痛くなります。また夜になっても火照りが収まらず、眠れなくなくなることも。
ロードバイクで体が疲労しているのに、寝不足で疲れが取れなかったら最悪ですよね。そうならないためにも、日焼け対策が必要なのです。
日焼け対策方法
日焼け止めを塗る
ロードバイクに限らず、一番定番の対策方法ですね。ロードバイク用の日焼け止めとして欲しい機能は以下の通りです。
- 汗で流れ落ちにくい(ウォータープルーフ)
- 紫外線から肌を守る効果が高い(SPF50+ / PA++++)
- 洗顔料やボディーソープで簡単に落とせる
日焼け止め選びのポイント
汗で流れ落ちにくいもの(ウォータープルーフ)
ロードバイクは汗をかくため、ウォータープルーフでないと汗で流れてしまい、直ぐに効果がなくなります。またウォータープルーフだからといって汗で流れないわけではありません。できれば日焼け止めを携帯し、休憩の間にこまめに塗り直すほうが良いでしょう。
紫外線から肌を守る効果が高いもの(SPF50+ / PA++++)
一日中日差しの中を走ることも多いロードバイクでは日頃の生活以上に紫外線を浴びてしまいます。そこで紫外線から肌を守る効果が高い「SPF50+ / PA++++」の性能を持った日焼け止めを塗る方が良いでしょう。
ちなみに顔や手足だけでなく、耳や首筋にも塗るのを忘れずに。ヘルメットを被っても耳や首筋はむき出しなので、日焼け止めを塗らないと結構焼けますよ。
洗顔料やボディーソープで簡単に落とせるもの
いくら汗で流れ落ちにくく、紫外線保護効果が高くても、クレンジングオイルでないと落とせないような日焼け止めだと特に男性サイクリストは使いにくいですよね。できれば洗顔料やボディーソープで簡単に落とせる物のほうが使いやすいでしょう。
オススメの日焼け止め
ロート/スキンアクア スーパーモイスチャージェル
- SPF50+ / PA++++
- スーパーウォータープルーフ
- 内容量 140g (ポンプ)
- せっけんで落とせる
スーパーウォータープルーフなので、汗をたくさんかいても落ちにくいのが○。ジェルなので伸びやすく、べたつきもありません。内容量が140gもあるのに価格は1200円と安く、躊躇なくたくさん塗れるのが良いです。こちらの商品はせっけんで落とせるので、男性にはうれしいポイントです。
2~3時間程度のライドだとこちらの商品を使っています。
アネッサ/パーフェクトUVスキンケアミルク
- SPF50+ / PA++++
- スーパーウォータープルーフ
- 内容量 60ml
サイクリストに限らず女性にもおなじみだと思われるのがこちらの商品。汗や水に触れると更に紫外線保護効果が高くなる「アクアブースター技術」が使われているので、汗をたくさんかくロードバイクでも安心です。
ただかなりお高めなので、ドバドバと使うには抵抗があります。短時間のライドのときはロートのスキンアクアを、真夏に一日中走るときはこちらの商品を使用しています。
CATEYE / CYCLiST EYE
- SPF50+ / PA++++
- ウォータープルーフ
- 内容量 40ml
- 石鹸で簡単に落とせる
こちらはライトやサイクルコンピューターなど、多くのサイクル用品を製造しているCATEYEの日焼け止めです。スポーツに特化した日焼け止めとして、汗で流れ落ちにくいのに、肌への負担が少ないノンケミカル処方を使用しており、頻繁にロードバイクに乗る場合も安心して使えそうです。
アームカバー、レッグカバーを着ける
ロードバイクに乗るとき、特に夏場は半袖や膝まで出した姿になることが多くなります。そうなると顔、腕、足など肌が露出している部分が多く、毎回大量の日焼け止めを使うことになってしまい、お金がかかります。そこでアームカバーやレッグカバーがオススメです。
アームカバーやレッグカバーをすれば、肌が露出するのは顔や首だけになりますので、日焼け止めの使用量も少なくて済みます。また日焼け止めのように汗やで流れたり、塗りムラで効果が下がってしまう心配もありません。
夏にカバーを着けたら暑いんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、日差しを遮断できる分、逆に涼しく感じられます。
若干イレギュラーな使い方かもしれませんが、私は暑いときは信号待ちやコンビニ休憩のときにアームカバーに水をかけています。素肌に水をかけてもすぐにながれていってしまいますが、アームカバーがあると保水してくれます。
こうすることで火照った体を冷やしてくれるとともに、ひんやりがしばらく持続します。走って風を受ければ気化熱で更に冷え、カバーが濡れていても走っているうちにすぐに乾きます。
また落車(転倒)時に擦り傷や切り傷などのケガを軽減できる効果もあります。更には、サイクリストは足のすね毛を剃るのが一般的ですが、レッグカバーを着けておけばいちいち毛を剃る必要が無いのもメリットです。
オススメのアームカバー、レッグカバー
パールイズミ/コールドブラック アームカバー
サイクルウェアのメーカー各社で色々なアームカバー、レッグカバーを出していますが、比較的値段が安いのがパールイズミ。日の当たらないヒジ側はメッシュになっているため風が通り涼しいです。
ただ後述のC3 fitに比べると生地が厚く、やや暑いです。
ゴールドウィン/インスピレーションアームカバー
自転車用に特化した商品ではありませんが、ナイロン素材でできており、生地が薄くて涼しいながら着心地も良いです。
ゴールドウィンは以前はC3 fitのブランドで自転車用のアームカバーを出していたのですが、採算が取れなくなったせいか、残念ながら無くなってしまいました。
パールイズミ/コールドブラック レッグカバー
先程のコールドブラック アームカバーのレッグ版です。アームカバーと同じく、太もも側がメッシュになっているため涼しいです。
アイウェア(サングラス)を着ける
実は目から紫外線が入っても肌が日焼けします。眼球から紫外線が入ると、肌のシミの原因になるのです。肌だけでなく、目も日焼け対策をしましょう。
驚くことに目に紫外線を当てることでも全身の皮膚が黒くなるということがわかってきました。紫外線が目に当たると目の表層に炎症が起き、その刺激が脳に伝わります。ここから分泌される、メラニンを増やす作用のあるホルモン(MSH:メラニン細胞刺激ホルモン)が全身に行き渡って、皮膚でメラニンが作られることから皮膚が黒くなる、つまり日焼けするのです。したがって、目にも紫外線予防が必要であり、皮膚の対処だけでは日焼けを防げないということになります。
アリナミン 「真夏でなくても油断禁物!紫外線と「疲れ」の意外な関係」より
目に日焼け止めを塗るわけにはいきませんので、アイウェア(サングラス)を着けましょう。
ロードバイクに乗るときはファッション用のものではなく、スポーツタイプのものを選びましょう。ファッション用は顔に沿って湾曲していないため、風を巻き込んで目が乾きやすく、上部から紫外線が入りやすくなってしまいます。
また必ず紫外線カット付のサングラスを選びましょう。安物のサングラスの中には紫外線をカットせず、単に視界が暗くなるだけのものもあります。視界が暗くなると瞳孔が開くため、より多くの紫外線が目に入ることになり、逆効果になってしまいます。
Oakley/Racing Jacket
スポーツ用アイウェアとして定番のオークリーがロードバイク向けにリリースしている二眼タイプのモデル。
レンズの面積が比較的大きいため、紫外線に加え風の巻き込みもしっかりと抑えてくれます。レンズ交換も簡単な上、二眼タイプなので交換レンズをツールボトルやサドルバックにもコンパクトに収納しておけます。そのため日中から日没後にかけて走る場合はこちらのアイウェアとクリアレンズを携帯し、途中で交換して走っています。
現在販売終了となっていますが、ネットショップなどでは購入できます。
Oakley/Jawbreaker
Racking Jacketと同じオークリーの一眼タイプのモデル。
ツール・ド・フランスなどのレースで数々の成績を誇るプロロードレーサー、マーク・カヴェンディッシュとオークリーが共同開発した、ロードバイク向けの機能とデザインを持ったアイウェアです。
大きなレンズのおかげで非常に広い視野を確保できるので、レンズの縁やフレームの存在が気にならないのがメリットです。レンズ交換も簡単に行えるため、日差しの強い日は可視光透過率の低めのレンズ、曇りの日は明るいレンズといったように、その日のコンディションに合わせたレンズを直ぐに使うことができます。
まとめ
日焼け対策を怠ると疲労の原因となり、果てはシミだらけでシワシワの老け肌になってしまうかもしれません。
そうならないためにも、ロードバイクに乗る際は日焼け止めを塗ったり、アームカバー、レッグカバー、アイウェアなどを着けて、しっかりと日焼け対策をしましょう。