ウエアラブルディバイスとして今や確固たる地位を築いたスマートウォッチですが、その機能にはかなり差がありますよね。スマホの通知をしてくれたり、音楽プレイヤーになったり、電子マネー決済できたり、本当に色々便利。
でもソレ全部スマホでできますよね。
皆さんも新しいガジェットには投資に見合う機能と満足度が欲しいですよね。
私がスマートウォッチに一番求めるのは、運動時(ロードバイク)や普段の歩数や消費カロリーなどのライフログを記録して、最終的にパソコンやスマホで管理保存できること!
なんでもリスト、グラフ化したくなるのが理系の性なのです^^;
特に心拍数を基に運動強度や消費カロリーははじき出されるので、心拍を精度高く測定してくれるかどうか、が最重要項目です。
そして付け加えると、仕事で使っていてもカジュアルになりすぎないデザインも私にとって外せない条件。
会社のストレスで自分の心拍数がどう乱れるのかも、気になりますもんね。
早くソタイア(早期リタイア)したいですわ。
ということで、運動する時は心拍計として使いたい。でも仕事など日常生活でも使える機能&デザインのものがいい。
この条件で表を作って出した最適解が・・・、アナログとデジタルのハイブリッドスマートウォッチであるGarminのvivomove Styleでした!!
Garminといえば、サイクルコンピューター(サイコン)を含むGPS機器メーカーなので、計測の精度は高そうですよね。
果たして運動(ロードバイク)&日常使いの両立を果たせるのか、私の満足度がどこまで高まるのか、vivomove Styleを約1ヶ月間使ってみましたので、下記2回の記事に分けてレビューをご紹介します。
- 日常生活で使う際の使用感
- ロードバイクの心拍計として使用した際の使用感
今回は「主に仕事など日常で使う際の使用感」について深堀りしていきますね。
「ロードバイクの心拍計として使用した際の使用感」については、下の記事を御覧ください。
Contents
アナログ時計にしか見えないデザイン
vivomove Styleはアナログの針と有機ELディスプレイを組み合わせたハイブリッドスマートウォッチで、画面消灯時は完全にアナログ時計にしか見えません。
実際、私は職場でこの時計を約1ヶ月付けていますが、未だにスマートウォッチとは誰からも気づかれていないです。
これって実は重要な要素で、個人電話等の通信機器を仕事中に出しづらい方って結構いると思うんです。
うちも緊急時を除いて個人の携帯電話使用NGなんで、保育園の呼び出し確認などに普段から難儀していましたが、これからはスマートに連絡チェックができますね。
また時計本体はシンプルで落ち着いたデザインですし、何よりこの金属を思わせるような純正バンドがなかなかどうして良い質感。
実はナイロン製なんですが肌にべったり張り付く事もなく軽量で、スーツに合わせても違和感はありません。リューズやボタンもついていないので、手の甲にボタンが当たって誤動作、ということもありませんよ。
またvivomove Styleはバンドの交換もできます。もしスーツ姿にナイロンのバンドは合わないと思う場合はレザーや金属バンドに交換するのも良いですね。
私はロードバイク用にシリコン製のバンドも購入しました。ナイロンのバンドはほとんど伸びませんが、シリコンは伸びやすいので手首にピッタリと締めたいときはオススメです。
時刻を常時表示できる
スマートウォッチは”ウォッチ”ですから、最も重要な機能は「時刻を確認すること」です。
ところがバッテリーを長持ちさせるため、一定時間経つと画面が消えてしまうスマートウォッチがほとんどなんです。もちろん腕を動かしたりタップすれば画面が表示されますが、これだと時刻を確認するのに余計な動作が必要になって面倒。
機能を盛り込むあまり、「時刻を確認する」という最も重要な機能を劣化させるのってスマートじゃないですよね。
vivomove Styleも何も操作しないと数秒後にディスプレイが消えますが、アナログ針は時刻を表示し続けます。腕を動かさなくても今まで通りチラ見で時刻が確認できるのは地味に重要なポイントでした。
アナログとデジタルのバランスが非常に良いという点で、vivomove Styleの日常使い満足度は星5つです。
腕を動かすかダブルタップでディスプレイに表示される項目はGarmin Connectで設定できます。
4日間は充電不要!バッテリーの持ちが良い
Apple Watchに代表されるスマートウォッチの多くはバッテリーが1日程度しか持ちません。そのため充電を忘れると翌朝にはただのリストバンドになってるんですよ。
一方vivomove Styleは通常モードであれば最大4日間もバッテリーが持つので、スマートさが持続するわけです。盤面の大部分にディスプレイを搭載しながらこのバッテリーの持ちはスゴイですね。
でも「本当に4日間も使えるの?あくまでカタログスペックでしょ?」と思い、実際にバッテリーの減りを測定してみた結果が下のグラフです。後述するアクティビティは使わず、時々ディスプレイを表示させたり、通知を開いてLINEやTwitterをチェックしたりしていました。
バッテリーの減りは1時間に約0.9%、1日約20%でした。実際に使って見ても、4日間はバッテリーが持つことが確認できました。
これなら毎日充電する必要は有りませんので、ちょっとした旅行なら充電ケーブル無しでいけますね!これは満足度星5つです!
ちなみに充電速度は1時間で80~90%程度となかなかの高速充電です。時間がない時はとりあえず15分ほど充電しておけば、1日はバッテリーを持たせることができますよ。
電話の着信やLINEなどのメッセージが確認できる
スマートウォッチの大きなメリットが電話の着信やメッセージの通知機能です。vivomove Styleも電話の着信やSMS、メールやLINEのメッセージが届くと、本体が振動し画面に通知が表示されます。
Bluetoothヘッドセット等をつけていればVivomove Styleで電話番号を確認して着信対応ができるんですが、上の写真の通り相手の名前が表示されないんですよね。
結局誰から電話きてるかわからない、LINE通話は通知が来るのみなので、ここはもうちょっとスマートさを極めてほしいところです。
LINEやTwitterの通知はこんな感じです。アカウント名は表示されますが、アプリ名は表示されません。
通知をタップすれば、メッセージの内容を読むことができます。まあ必要十分という感じですね。
個人的にはメッセージが届いたらタップなしで内容まで表示してくれると良かったんですが、これは人それぞれの好みですね。
「OK」、「ありがとう!」など、簡単な定型文ならウォッチ上で返信することができます。
また、どのアプリの通知を表示させるかもGarmin Connectのアプリから設定することができます。デフォルトだと全アプリの通知オンなんで鬱陶しいことこの上ないです。買ったらすぐにこの設定を確認してくださいね。
エクササイズ時の心拍計としても使える
GarminはvivoactiveシリーズやForeAthleteシリーズなど、様々なスポーツ向けのスマートウォッチを出していますが、vivomove Styleは日常生活での使用をメインにスポーツ向け機能もプラスしたモデル。
歩数や睡眠時間・睡眠レベル、ストレスレベル、ボディバッテリー(ゲームで言うHPみたいなの)といったライフログだけでなく、ウォーキングやランニング、ジムトレーニングなどの本格的な運動(Garminでは「アクティビティ」と読んでいます)の記録が可能です。
Garmin Connectアプリではトレーニングの計画や結果分析、使用するギアの登録などかなり詳細な設定ができ、ここらへんが流石にGarminだなという感じです。
また心拍転送モードを使えば、サイクルコンピューター(サイコン)などに心拍データを表示させることができます。私はロードバイクの心拍計としても使いたかったので、vivomove Styleを購入した最も重要なポイントがこの機能でした。
ただ残念ながらサイコンに心拍数を表示させる「心拍転送モード」ではうまく心拍数を測定することができませんでした。このあたりについては下の記事で詳しく解説しています。
胸ベルト式と比べて心拍数の精度は良好
vivomove Styleの心拍測定方法は光学式ですが、心拍計としての精度は良いのか気になります。
(光学式心拍計の種類についてはこちらの記事もどうぞ)
そこで実際にランニングをして、他の心拍計との測定値の比較を行いました。
- vivomove Style(アクティビティ[ラン])
- vivosmart HR J(アクティビティ[ラン])
- 胸ベルト式心拍計(Edge 510Jに心拍転送モードで送信)
vivosmart HR Jはvivomove Styleと同じGarminの光学式心拍計で、これまで私がロードバイク用として使用していたものです。
胸ベルト式心拍計はサイコンのEdge 510Jの付属品で、胸に巻くタイプのものです。
上記の3つの心拍計を同時に付け、20分間ランニングして測定しました。測定値のうち、心拍数のデータだけを抽出して比較したものが下のグラフです。
胸ベルト式に比べて、vivomove Styleとvivosmart HR Jは最初の2~3分は乖離がありますが、その後はあまり差がありません。
途中に12分、18分あたりでダッシュして心拍数を上げましたが、胸ベルト式と同じように上がっています。
このように、vivomove Styleはランニングでは胸ベルト式と比べて精度良く心拍数を測定できることが分かりました。
操作には慣れが必要
Vivomove Styleにはボタンやリューズが全くありません。画面をダブルタップするか、時計を振り上げるとディスプレイが表示されます。
ところが、軽くダブルタップする程度ではディスプレイが表示されません。最初はなかなか画面が表示されず、タッチパネルの不具合かと思いましたが、強めにダブルタップするとちゃんと表示してくれました。
ダブルタップと言っても、スマホのように画面に指で触って反応させるというよりは、寝ている時計を軽く叩いて起こすイメージですね。画面が表示された後は軽く触れるだけでもスワイプやロングタップにはスムーズに反応してくれます。
ちなみに、手袋をした状態でも操作できます。冬の寒い時期でもいちいち手袋を外さずに操作できるのは便利ですね。
またアクティビティを始めるには以下の操作が必要です。
- 画面をダブルタップ(ディスプレイを表示)
- 画面をロングタップ(アクティビティを呼び出し)
- 画面をタップ(アクティビティを決定)
- 画面をスワイプ(アクティビティを選択)
このように、操作方法がややこしいんですよね。特にロングタップの操作を忘れると、アクティビティや設定を行うことができません。もう少し直感的に操作できたほうが良かったのではと思いました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
いくつか慣れが必要な操作もありますが、vivomove Styleは日常にも運動時にも使いやすいスマートウォッチです。特に仕事ではスマートウォッチは付けづらいという方でも、見た目がアナログ時計にしか見えないこのvivomove Styleはオススメですよ。