楽天モバイル(以下、楽天)は2020年4月に第4のキャリアとしてサービスを開始し、そのエリアはどんどん広がっています。
楽天の公式HPにはエリアマップが公開されています。ただしそのエリア内でも実際は通信できない場合も多く、基地局の位置が気になります。
これまで楽天の基地局を200ヶ所以上見つけてきた私が、楽天の基地局の探し方についてご紹介致します。
基地局を探して自転車で走り回れば、いい運動にもなりますよ。
- 楽天モバイルの基地局を探している人
- 自分の地域で楽天の基地局マップを作ろうとしている人
- 楽天モバイルの基地局の特徴や、探すのに使用するアプリやサービスを知りたい人
Contents
楽天モバイルの基地局のタイプ
楽天の基地局を探すためにはまず、楽天の基地局がどんな外観をしているかを知る必要があります。楽天の基地局は大きく分けて以下の5タイプあります。
- コンクリート柱型
- 屋上型
- 電柱型
- 車載型
- 屋内型
コンクリート柱型
コンクリート柱型はコンクリートの支柱の上部にあるポールにアンテナが付いています。高さ10〜15mくらいの位置にアンテナが付いていることが多いです。
郊外ではこのタイプが多いです。
コンクリート柱型の設置場所はコンビニやマンション、アパートの駐車場、住宅の空き地などが多いです。
コンクリート柱型は通称「コン柱」と呼ばれます。
電源等に楽天マーク(Rマーク)があれば楽天の基地局に間違いありませんが、無い場合もかなり多いです。
一般的には3つのアンテナが1セットになっていますが、稀に上の写真のようにアンテナが2つしか無いものや、1つしか無いものもあります。
パンザーマスト型
パンザーマスト型の構造はコンクリート柱とほぼ同じですが、支柱が管状の鋼板製のため、見た目がややピカピカしています。
コンクリート柱の場合、約15mの支柱を上下2分割にしかできないため、部材が長くなってしまいます。
一方パンザーマストは長さ2mの部材を繋ぎ合わせて支柱にするため、コンクリート柱に比べて部材を短くすることができます。
そのため、狭い路地など重機や大型車が入れない場所で基地局を建てる場合にこのパンザーマストが使われるようです。
屋上型
ビルやマンションの屋上や壁に取り付けられたタイプです。街の中心部にはこのタイプが多いです。
こちらもコンクリート柱型と同じく、高さ10~15mくらいの位置に取り付けられていることが多いです。基地局を探す際はこのくらいの高さの建物の屋上を探すと見つけやすいです。
屋上型の設置場所はマンションや郵便局の屋上などが多いです。
コンクリート柱型と異なり、3つのアンテナのうち、1つと2つが屋上に分けて設置されています。
電柱型(ピコセル)
こちらはコンクリート柱型や屋上型の範囲を補完する目的で、電柱に取り付けられるタイプの基地局です。電波が遮蔽されやすい、高い建物が密集した地域に設置される場合が多いようです。
コンクリート柱型や屋上型は数km先まで電波が届くことがありますが、ピコセルはせいぜい200m程度しか電波が届きません。そのため他の基地局に比べ、発見するのは難しいです。
2021年6月時点で、私が基地局マップを作成している大阪南部では数カ所しかピコセルを見つけたことはありません。
東京都町田市北東部点在する、マクロセルピコセル合体型 pic.twitter.com/TNoYVtVogD
— トウキョウTK313 (@Tokyo_TK313) May 6, 2021
中にはコンクリート柱型と一体になったものもあるそうです。
車載型
車載型は車の上にアンテナが搭載されたタイプです。
このタイプは移動できるがゆえ、過去その場所に基地局の情報があったからと言って、今もそこにあるとは限りません。
屋内型
楽天モバイルが使用している周波数帯(Band 3, 1.8GHz帯)はいわゆるプラチナバンド(800MHz帯)に比べ屋内まで届きにくくなっています。その屋内まで電波が届くよう、建物の中に設置されているのが「屋内型」です。
屋内型には「屋内局」と「Rakuten-Casa」の2種類があります。
どちらも屋外で基地局を探していて発見することはありませんが、稀に信号を受信してしまうことはあります。
屋内局
屋内局はビルや商業施設、楽天モバイルのショップなど、屋内の天井に設置されている基地局です。機種の名前から「エンタープライズ(Enterprise)」とも呼ばれています。
白色のものが多いですが、黒色もあります。
Rakuten-Casa
Rakuten-Casaは小規模店舗や個人宅などで設置されることが多い小型基地局(フェムトセル)です。形はエンタープライズ(屋内局)と似ていますが、Rakuten-Casaのほうが丸っこいです。またエンタープライズは天井に設置されますが、Rakuten-Casaはテーブルの上などに設置されています。
Casaにも白色と黒色があるようです。
アンテナの形状
楽天のアンテナは4G用(第1世代)、4G用(第2世代)、5G用(Sub6)、5G用(ミリ波)などが存在します。
その他にも4G(第0世代)、4G(第3世代)などがあります。
4G(第1世代)
4G 第1世代(長アンテナ)
4G 第1世代(短アンテナ)
4G用(第1世代)は板状のアンテナの裏に四角い機器(無線機)が付いているのが特徴です。アンテナの長さが長いタイプ(上の写真)と短いタイプ(下の写真)があります。
2021年8月現在、私が調査している大阪南部では基地局の約4割がこの第1世代です。
コンクリート柱型と屋上型、共に第1世代と第2世代が存在します。
4G(第2世代)
4G 第2世代(長アンテナ)
4G 第2世代(短アンテナ)
第1世代ではアンテナの裏に付いていた機器が第2世代では内蔵されています。第2世代にもアンテナが長いタイプと短いタイプがあります。
大阪南部では基地局の約5割が第2世代です。
4G(第0世代)
俗に「0世代」とも呼ばれる、無線機セパレート型もお納めください。
画像は東京都府中市の物です。
神奈川県相模原市でも見かけました。
一番最初のものだけかと思いきや、割と最近設置されたのもあり、困惑しています。 pic.twitter.com/FjcoydyOGT— トウキョウTK313 (@Tokyo_TK313) May 6, 2021
代表的な4つのアンテナ以外に、第0世代(無線機セパレート型)と呼ばれるタイプの4G用アンテナも存在します。第1世代や第2世代ではアンテナに付いていた無線機が、このタイプでは離れて設置されています。
第0世代は私が調査している大阪南部では見たことがなく、Twitterのフォロワー様に情報提供頂きました。
4G(第3世代)
4G 第3世代(長アンテナ)
4G 第3世代(短アンテナ)
2021年5月末頃から見かけるようになったタイプ。形状は第1世代に似ており、アンテナの裏に無線機が付いていますが、アンテナが第1世代よりも角ばっています。
第1世代や第2世代と同様、長・短の2タイプが存在します。
私が調べている大阪南部では、第3世代はまだ数カ所でしか見つかっていませんが、他県でも発見例はあります。今後はこのタイプが増えてくるのかもしれません。
5G(Sub6)
5Gの周波数帯は周波数が3.6~6GHzの「Sub6」、28~300GHzの「ミリ波」の2種類があります。
上の写真のアンテナはSub6用のものになります。Sub6は4Gに比べると高速で通信できる反面、電波が届く範囲が狭いため、アンテナの近くまで行かないと通信することはできません。
5Gのアンテナがある場合、上の写真のようにほとんどが4Gのアンテナと一緒に設置されています。
2021年5月現在、5G(Sub6)のアンテナが取り付けられている基地局は極一部です。後述の5G(ミリ波)になると更に限られます。
5G(ミリ波)
上の写真は5G(ミリ波)用のアンテナです。
「5G対応」と一言で言っても、「ミリ波」に対応したスマホでないとミリ波での通信を行うことはできません。
ミリ波はSub6より更に高速通信が可能である反面、電波が届く範囲が更に狭く、アンテナのすぐそばに行かないとミリ波で通信することはできません。
基地局を探すために知っておきたい用語
基地局を探すために知っておきたい用語をいくつか解説します。こういう電波関連の用語って、専門用語で専門用語を説明しているものばかりでわかりにくいのですが、なるべく簡単な言葉でご説明しますね。
eNB ID
eNBは「evolved Node B (eNodeB)」の略で、携帯電話の基地局のことです。そしてeNB IDは基地局ごとに割り振られた識別番号のようなものです。
ただし楽天の場合、同一eNB IDの基地局が複数存在する場合も多いです(同一eNB IDでも後述のLCIDは重複しません)。
一般の基地局は6ケタの数字(442901など)、北海道や青森の基地局は5ケタ、車載型の基地局は1から始まる7ケタ(1015819など)の数字が割り振られています。
LCID
通常は1つの基地局に3つのアンテナが3方向に設置されており、それぞれが一定の通信範囲を受け持っています。この一定の範囲のことをセルまたはセクタと言います。LCIDはこのセル(セクタ)ごとに割り振られた番号のことです。
eNB IDとLCIDのセットで「452608-2」とか「442616-9」などのように表記されます。
一般の基地局は「452608-1,2,3」、「442616-7,8,9」のように、1つの基地局で3つのLCIDが連番になっています(アンテナが2つの基地局の場合はLCIDも2連番)。
ただし車載型の場合、アンテナが3つあったとしても、LCIDは全て「1」で、eNB IDが連番になっています(1015818-1, 1015819-1, 1015820-1など)。
RSRP
RSRPは「Reference Signal Received Power」の略で、いわば電波の強さを表す用語です。
スマホ画面にあるアンテナピクトはアンテナの本数で電波の強さが示していますが、これを数値で表したものがRSRPです。
建物の遮蔽などにもよりますが、基地局が近くなるにつれRSRPは大きくなります(RSRPは「-80」のようにマイナスの値で表されるので、数字の部分が小さいほど電波が強いです)。
基本的にはRSRPが大きくなる方向に進めば基地局が見つかります。RSRPが-60くらいだと、すぐ近く(20m以内)に基地局がある可能性が高いです。
ただしRSRPは基地局との距離以外にも、間にある建物などの影響を受けます。そのため開けた場所だと、基地局から離れてもRSRPがあまり小さくならず、基地局位置の特定が難しい場合があります。
TA
TAは「Timing Advance」の略で、携帯電話から基地局まで信号が届くのにかかる時間を表します。従って、TAの値が小さくなるほど基地局が近いことを示しています。
RSRPは基地局との距離以外にも遮蔽などによる影響を受ける一方、TAはほぼ距離にのみ依存します。
そのためTAを測定できるスマホを使用している場合は、TA値を参考にするほうが基地局は探しやすいです。
TA値と、携帯電話から基地局までの距離D(m)には以下の関係があります。
D = TA x d
dの値は機種によって変わり、78や156と言われています。TAが測定できない機種もあります。
私が使用しているOppo Reno AやXperia XZは約150でした。
RSRPと距離の関係。距離が近いほどRSRPも大きくなるのですが、TAに比べるとばらつきが大きいです(特に距離が離れると)。
RSRPは距離以外に建物など遮蔽物の影響も受けるので、そのせいですね。
開けた場所などでは、RSRPよりTAのほうが参考になりそうです。 pic.twitter.com/ldizuGQguX
— おってぃ@楽天基地局大阪南部 (@otty_Rakubase) July 3, 2021
またTAの最小値は基地局のアンテナの種類によって変わります。
第1世代、第3世代、ピコセルの基地局はTAが0まで小さくなりますが、第2世代は22~23までしか小さくなりません。
つまり第2世代の場合、おおよそD = (TA-23) x d mの距離に基地局があります。
<追記>
2021年8月頃から、新規、既存局に関わらず、第2世代でもTAが0まで小さくなる基地局が出てきました。TA値だけでは第2世代か否かは判断できなくなりました。
なお最小TAが0のものと22~23のもので何が違うのかはまだ不明です。
基地局を探すのに役立つアプリやサービスは?
楽天モバイルの公式HPで楽天モバイルのエリアマップを確認することはできます。しかしその基地局がどこにあるかまでは公表されていません(5G(ミリ波)の通信範囲は非常に狭いため、基地局の位置がほぼ丸分かりですが)。
ただ闇雲に移動するだけで基地局を見つけることは非常に困難です。そこで基地局を探すには、電波の情報を表示する電測アプリや、基地局情報に関するサービスを利用することになります。
なおiPhoneには電測アプリが存在しないため、基地局を探す場合はAndroid端末を使用しましょう。
以下に基地局を探すのに役立つアプリやサービスをご紹介いたします。
Cellmapper
楽天に限らず、各通信事業者の基地局や通信可能な場所を地図上に表示するためのサービスです。アプリ版とWeb版があります。
Cellmapperの特徴
アプリ版、Web版共にCellmapper利用者から集めた情報を元に、推測される基地局位置や通信可能場所やその電波強度が地図上に表示されます。
またプロバイダー情報としてMCC(国コード)を「440」、MNC(事業者コード)を「11」と入力すれば、楽天の基地局が表示されます。
ただしCellmapper上の基地局の位置はあくまで推測のため、実際の位置とは数10〜数100mズレていることも多いです。現地で基地局を探す場合、数10mズレているだけでも見つけるのは大変です。
スマホのCellmapperアプリでは、記録を開始した状態で移動すると、どの位置でどの基地局のアンテナ(セル)と通信を行なったかが記録されます。これらのデータをアップロードすれば、Cellmapperのデータベースに貢献できます。アップロードしたデータは数分~数日後に反映されます。
CellMapper
CellMapper.net無料posted withアプリーチ
Cellmapperの欠点
上記のようにCellmapperは基地局の位置や通信可能場所が確認できる便利なサービスなのですが、Cellmapperを使って楽天の基地局を探す場合、下記の通り何点かの欠点があります。
掴んでいる基地局の情報が見にくい
上の画像はCellmapperアプリのマップでの画面です。
画面上部に現在掴んでいる基地局のRSRP(-99dBm)、eNB-ID(442845)、LCID(Sector 7)などが表示されています。
ただその表示サイズが非常に小さく、目を凝らさないとよく見えません。また履歴も画面上には残りません。
このように現地で基地局を探すには使いにくいのです。
イレギュラーな基地局で表示がおかしくなる
多くの基地局では「442901-4,5,6」のように、LCIDの末番号が3の倍数になっています。
しかし中にはアンテナが2つ(2セル)や1つ(1セル)しかないものや、「442954-9,10,11」のように、LCIDの末番号が3の倍数になっていないものがあります。
こうした基地局は「イレギュラーな基地局(変則基地局)」と呼ばれます。
Cellmapperでは「1つの基地局にセルは3つ」という概念があるためか、こうしたイレギュラーな基地局と同一のeNB IDを持つ基地局は全然違う場所に表示されたり、セクター表示がおかしくなる場合があります。
またCellmapperでは測定ポイント数が50,000点以上になると、基地局(Tower)の位置を任意の場所に移動させる権限が与えられます。ただし権限が与えられてもイレギュラーな基地局の位置は移動させないほうが良いです。
例えば「442934-1,2」の基地局の位置を移動させる(赤→緑ピン)と、「442934-3,4,5」の位置もおかしくなってしまいます。「442934-3,4,5」の基地局の位置がまだ判明していない場合、その位置予測が困難になってしまいます。
もしイレギュラーな基地局の位置を誤って移動させてしまった場合、「Restore Calculated Location」をクリックすれば、元の予測位置(赤ピン)に戻すことができます。
こうしたイレギュラーな基地局(変則基地局)の取り扱いついて、JS2HGW@楽天開局マップ(岐阜県)さんが下記の記事にて詳しく解説されています。こちらもご参照ください。
楽天電測【非公式】アプリ
「楽天電測【非公式】アプリ」は小平さんという方が開発された、楽天の基地局を探すための専用の電測アプリです。
事前に基地局の大雑把な位置はCellmapperで確認しておき、実際に基地局を探すときはこちらの楽天電測アプリを使うのが良いでしょう。
このアプリは上の画像のように、現在掴んでいる基地局のLCIDが色違いで表示されます。そのため3色の色の変わり目付近に基地局があります。RSRPが-60くらいだと、すぐ近く(20m以内)に基地局がある可能性が高いです。
また楽天電測ではGoogleのマイマップで登録した基地局の位置を重ねて表示することが出来ます。これが非常に便利。予め基地局のおおまかな位置をマイマップに登録しておけば、現地での基地局探しに役立ちます。
マイマップで基地局の場所を登録する場合、名前か説明部分にeNB-LCIDを「xxxxxx-x,x,x」のように表記しておけば、その電波を掴むとアプリ上で線で結んでくれます。
ちなみに楽天電測で測定したログは一定時間(数時間?)経つと消えてしまいます。後述のNet Monitorのようにログを保存できるとありがたいですね。
なお楽天電測はGoogle Playには登録されていないアプリのため、作者様のHPから直接ダウンロードして使用しましょう。
小平さんのHPでは他にも基地局の探し方やMLSデータを利用した基地局探し支援サービスが公開されています。
Net Monitor
Net MonitorもCellmapperと同じ電測アプリですが、Cellmapperと異なり、自分が移動した軌跡と基地局情報をログとして記録することができます。そのため、いつどの場所でどの基地局のどのセルの電波を掴んだかを、後でアプリ上で確認することができます。
電測アプリは他にもNetwork Cell Infoなどがありますが、このログ保存機能とアプリ上でログごとの確認ができるのが便利で、私はこちらのNet Monitorを使っています。
なお無料版(Net Monitor Lite)と有料版(Net Monitor Pro)がありますが、上記の使い方をするだけなら無料版で十分です。
NetMonitor Cell Signal Logging
Vitaly V無料posted withアプリーチ
楽天モバイル基地局 マイマップ
全国で楽天モバイルの基地局マップを作成されている方のマイマップをまとめたものです。お住まいの地域で作成されたマイマップがあればそのまま活用するのも良いですし、なければ自らマイマップを作成するのも良いでしょう。
ちなみに私は大阪南部の基地局マップを作成しています。
Googleマイマップとの重ね合わせβ
Googleのマイマップと楽天のエリアマップを重ねて表示することができるサイトです。
先程の基地局マップと楽天のエリアマップを重ねてみて、楽天エリアになっているのに基地局情報が無い場合、その近くに未発見の基地局があるかもしれませんね。
基地局を探すならスポーツ自転車が最適
基地局を探すための手段としては車、電車、徒歩、自転車などがあります。その中では自転車、特にスポーツ自転車(ロードバイク、クロスバイク)をオススメします。
車だと長距離を移動するには便利ですが、小回りが効きにくく、途中で停車するのも難しい場合が多いです。
基地局は住宅街や狭い路地にある場合も多く、車はこうした場所の基地局探しには向きません。
私は車で基地局を探す場合もありますが、住宅街に入り込んでしまい泣きそうになることも時々ありました。
徒歩だと小回りが最も効きますが、長距離を移動するのは大変なため、一日で探せる基地局はせいぜい数箇所でしょう。
これらと比べてスポーツ自転車は小回りが効く上に長距離も移動しやすく、一回で多くの基地局を回るのに最適です。
私は基地局探しにはロードバイクをメインに使っています。
自転車用スマホホルダー
自転車で基地局を探す場合、スマホを手に持って走るのは危険ですから止めましょう。ここでは自転車にスマホをホールドするのに便利なグッズをいくつか紹介します。
レックマウント スマホホルダー
ロードバイクに乗っている方はGarminのサイクルコンピューター(サイコン)を使っている方も多いでしょう。こちらのレックマウントの汎用アダプターはスマホケースの裏に貼り付けることで、Garminのサイコンのマウントにスマホをホールドすることができるアイテムです。
ハンドルにホールドするよりもスマホを前に出せて見やすい反面、スマホの裏側に出っ張りができてしまうのが欠点です。
私は基地局を探すときは上の写真のような感じで、ハンドルの前にスマホ、トップキャップの部分にサイコンを付けて走っています。
Garmin純正のサイコンマウントを使用しても良いですが、上記のレックマウントのマウントを使えば下部にライトやアクションカムなどを取り付けられるので便利です。
専用ケースやアダプターを装着したままでもスマホを快適に使えるようにしたタイプの「レックマウントプラス」のシリーズもあります。
通常のレックマウントシリーズと異なり、スマホ側が凹(メス)、マウント側が凸(オス)になっているので、スマホの背面が出っ張らなくてすみます。
レックマウントについては以下の記事で詳しく解説しています。
ミノウラ スマホホルダー
こちらはハンドルに取り付け、スマホを挟み込んで固定するタイプのホルダーです。先程のレックマウントのホルダーと異なり、Garminのサイコンマウントが無くても取り付けられるのと、スマホケースにアダプターを取り付けなくていいのが良いです。
ただしレックマウントに比べるとスッキリ感は劣ります。
小さいハンドルサイズ用のiH-220-STDと大きいハンドルサイズ用のiH-220-OSがあります。
軽量タイプのiH-520-STD、iH-520-OSもあります。
私はかなり古いタイプですが、旧版のiH-100-Sを使っています。がっしりホールドでき、走っている最中にスマホが飛んでいったことは一度もありません。
私が楽天の基地局を探そうと思った経緯
楽天は他社のキャリアに比べてエリアがまだまだ狭いです。そこでどこで楽天回線が掴めるのか調べるうちに、基地局そのものがどこにあるのかが気になるようになりました。
そして家の周辺の基地局をいくつか探すうちに、基地局探しが段々と楽しくなってきました。まるで電測アプリという現代版「宝の地図」を頼りに、基地局という「お宝」を見つけるような感覚でした。
そうして基地局をいくつか見つけるうち、今度は楽天基地局マップを作ってみたいと思うようになりました。大阪は東京、神奈川に次いで基地局数が多いにも関わらず、楽天基地局マップが公開されていなかったのです。
ただ総務省の電波利用ホームページによれば、2021年5月時点での大阪府全域の開局基地局数は約1500ヶ所あります。さすがにこれら全ての基地局マップを作るのは数が多すぎて大変です。
しかし自分が住んでいる大阪南部の市(大和川以南)だけなら、基地局数は約300ヶ所です。これだけなら頑張れば作れそうだと思い、楽天基地局マップ(大阪南部)を作ることにしました。
作成している基地局マップはまだ開局数の半分程度ですが、時間があるときに少しずつ更新していこうと思います。
まとめ
楽天の基地局を探す方法についてご紹介致しました。
楽天モバイルはまだまだ発展途上のキャリア。日々基地局が増えていっています。
基地局を探して自転車で走り回ればいい運動にもなりますし、昨今のコロナ禍でも人と接することはほとんどありません。
運動ついでに、楽天の基地局を探してみてはいかがでしょうか。
もっと多くの基地局を探したいという方は下記の記事も御覧ください。
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