大阪では3回目の緊急事態宣言期間が始まりましたね。
私はこの一年、人との接触を減らすため集団走行はなるべく控え、1人でロードバイクに乗っているのですが、淡々と走るのは退屈なもの。
気分を盛り上げるために音楽を聴こう、、としたら多くの自治体では安全運転に必要な音が聞こえない状態で自転車を運転することは禁止されているんですね!
コロナ禍を機に電車から自転車通勤に変えたり、テレワークでの運動不足解消のためスポーツ自転車に乗るようになったり、同じようなニーズがあるんじゃないかな?
安全運転に必要な音を確認できながらも、音楽も楽しむ手段として、耳をふさがない骨伝導式のヘッドホンAftershokzのAEROPEXをご紹介致します。
安全確保できる音量はは自己責任でご判断をお願いしますが、8ヶ月間使用して分かった使用感、付け心地、ロングライドで使ってみた感想などについてご報告致します。
- 自転車用に耳を塞がないヘッドホンを探している人
- AEROPEXの使用感を知りたい人
Contents
Aeropexの良い点
耳を塞がないので周りの音が聞こえる
自転車、特にロードバイクにとって、近づいてくる車の走行音、歩行者の足音など、周囲の音が聞こえることは危険を回避する上で重要です。
AEROPEXは骨伝導という、骨を振動させて方法で音を鳴らしています。普通のイヤホンやヘッドホンと異なり、この方法だと耳を塞がないので、音楽などを聴いていても周囲の音が耳に入ってきます。これなら走りながら音楽を聴いていても安心できます。
ただし耳を塞がないと言っても、音量が大き過ぎると周囲の音は聞こえにくくなります。音量の上げ過ぎには注意しましょう。
物理ボタンがあるので操作性が良い
AEROPEXにはマルチファンクションボタン、音量及び電源ボタンの物理ボタンが付いています。
特にマルチファンクションボタンは、このボタンだけで曲の再生/停止、曲送り、曲戻し、着信時に電話に出る、電話を切る、などの操作ができ、非常に便利です。
私は普段、物理ボタンが無いタイプのイヤホンも使っていますが、いちいちスマホを取り出さないといけなくて面倒なんですよね。
ボタンだけで曲操作やボリュームのコントロールができるのは、自転車用ヘッドホンとしては必須ですね。
着信があってもそのまま電話に出られる
自転車に乗っている時に急に電話がかかってきて、うろたえたことってありませんか?
スマホはカバンやバックポケットの中。慌てて自転車を止めてカバンやポケットをゴソゴソしているうちに電話が切れてしまった。私もこんなことがよくありました。
AEROPEXを付けていれば、電話がかかってきたらマルチファンクションボタンをポンっと押すだけでそのまま電話に出ることが出来ます。マイクも付いているので、そのまま通話することが出来ます。
走りながら通話することも可能ですが、相手は風切り音で声が聞こえにくいと思いますから、速度を落とすなり、停車したほうがいいですね。
自転車に乗りながら音楽は聞かないけど電話は頻繁にかかってくるという人にも、AEROPEXはオススメです。
軽量で付け心地が良く、長時間付けていても疲れない
AEROPEXは本体重量が26gしかないので非常に軽量。そして装着していても締めつけ感が無く、付けていることを忘れるレベルです。
私は他のどんなイヤホンやヘッドホンも長時間付けると耳が痛くなってしまうのですが、このAEROPEXを付けたまま8時間走った後でも、耳は全く痛くなりませんでした。
軽い付け心地や、長時間していても疲れにくいヘッドホンを探している方にもオススメです。
バッテリー持ちが良く、ロングライドでも安心
AEROPEXは軽量ながら最大8時間もバッテリーが持ちます。実際にずっと音楽やラジオを鳴らしながら8時間くらい走ることもありましたが、バッテリー切れは起こしていませんでした。これだけ長い時間使えるなら、ロングライドのときも安心ですね。
雨や汗でも心配無し
通勤や長時間自転車で走っていると、雨に会うこともあります。ですがAEROPEXはIP67の防塵防水性があるので、そのまま雨に濡れても壊れる心配はありません。
ちなみにIP67とは防塵性能6級(完全防塵)と防水性能7級(水深1mの常温の水に30分間浸しても耐えられる)を有していることを示しています。
AEROPEXを購入してから8ヶ月間、汗をかきながら走ることも多々ありましたが、問題なく動作しています。汗がかかっても大丈夫というのはスポーツで使用する上では重要ですね。
骨伝導でも音質が良い
骨伝導ヘッドホンは初めて使いましたが、中音~高音域は非常にキレイ。音質も良く、ボーカルの声もクリアに聞こえます。
ただし低音はスカスカで迫力がありません。無理にボリュームを上げると耳の周りが震えてくすぐったい。重低音をズンズン響かせたいという人には向きませんね。
そもそも自転車で音楽に没頭するのは危険なので止めましょう。
充電コネクタが使いやすい
micro-USBなどの一般的なコネクタではなく、専用の充電コネクタになっている機器をいくつか持っていますが、コネクタがハマりにくかったり、ケーブルが少し動いただけですぐに外れてしまったりしまうものも多いです。それだと使う気を無くしますよね。
しかしAEROPEXの充電コネクタはマグネット式になっていて、充電するときは細かい位置合わせをしなくても簡単に接続できるのに、ケーブルが動いてもすぐに外れることはありません。頻繁に使う際にこの充電のしやすさはありがたいです。
充電用のLEDインジケーターがあるので、充電が終わったかわかりやすいのも良いです(充電中:赤、充電完了:青)。
マイクがあるのでテレワークやWEB会議でも使える
AEROPEXはそんなに安いヘッドホンではないので、自転車用だけにするのはもったいない。せっかくなら仕事など他の用途にも使いたいですよね?
AEROPEXにはマイクが付いているので、テレワークやWEB会議でのヘッドセットとしても使用できます。音声もクリアに聞こますし、耳を塞がないので、同僚から話しかけられてもいちいちヘッドホンを外す必要がありません。
私の妻は自転車に乗りませんが、長時間付けていても耳が痛くならないので会社用に欲しいと言っていました。
音漏れが少ない
自転車で使う場合はほとんど関係ありませんが、普段使いの場合は音漏れも気になりますよね。
AEROPEXは音漏れが非常に少なく、普通に聞くレベルのボリュームであれば、隣に人が座っていてもほとんど聞こえません。
電車や家で使っても周囲の人に迷惑をかけることはほとんど無いでしょう。
AEROPEXの悪い点
最大音量が小さい
これはAEROPEXに限らずBluetoothタイプのヘッドホンでは多いのですが、ボリュームを最大にしても音が小さいです。音源にもよりますが、もっと音を大きくしたいのにと思うことが多々あります。
まぁ小さ過ぎて聞こえないということはないですけどね。
風切り音があると聞こえにくい
周囲の音が聞こえるというメリットの裏返しでもありますが、自転車の速度を上げると風切り音で音楽が聞こえづらくなります。なので平地でスピードを上げているときや、峠の下りではまともに音楽は聞こえないと思ったほうが良いでしょう。
AEROPEXの類似商品
Aftershokz / OPENMOVE
AEROPEXは非常に優れた商品ですが、少々値段が高いのが難点です。
そんなAEROPEXは高いよという方は、Aftershokzが出している同じ骨伝導ヘッドホンのOPENMOVEも良いと思います。
AEROPEX | OPENMOVE | |
価格 | 19,998円 | 9,999円 |
重量 | 26g | 29g |
防塵防水性 | IP67 | IP55 |
バッテリー駆動時間 | 最大8時間 | 最大6時間 |
充電方式 | 専用充電器 | USB-C接続 |
どちらも汗や雨に耐えられる程度の耐水性は有しています。
付け心地や使用可能時間、充電方式の違いが気になるところポイントですね。その辺に納得がいく方はOPENMOVEを選んでも良いと思います。
BOSE / Frames Tempo
こちらはサングラスとヘッドホンが一体になったモデル。骨伝導式ではなく通常のスピーカータイプですが、サングラスのツルの部分にスピーカーが内蔵されているため、耳を塞ぐことなく音楽を聞くことができます。
試聴したところ、低音の迫力はこちらのほうが上でしたね。BOSEのサウンドが好みという方はこちらも良いのではないでしょうか。
ただ一体型なので、好きなアイウェア(サングラス)を使いたいという人には向きません。
まとめ
一般的な耳を塞ぐタイプのイヤホンやヘッドホンを付けて自転車に乗ることは条例違反になる可能性が高いだけでなく、車や歩行者の接近に気づきにくくなり大変危険です。
ですが今回ご紹介した骨伝導ヘッドホンであるAEROPEXであれば、音楽を聞きながらでも周囲の音を聞くことができます。
自転車で走りたいけど、ただ淡々と走るだけでは退屈なんだよなぁとか、走りながらテンションの上がる曲を聞きたいという方はぜひ、AftershokzのAEROPEXを試してみてください。
ただし音量の上げ過ぎには注意し、安全第一で走りましょう。